英語を学んでいる人にとって最も大きな壁の一つになるのが「学習を継続するのが難しい」ということではないでしょうか?
「英語を話せるようになりたくて意気込んで勉強し始めたのに、結局続かなくてやめてしまった」という方は少なくないと思います。
私も以前は「なかなか努力を継続できない」タイプでした。
しかしモチベーションだけで学習を継続しようとすると、かえって継続は難しくなってしまうんです。
むしろ継続するコツというのは「モチベーションがなくてもできる学習方法」にあります。
つまり「抵抗なくできる方法で毎日の習慣にしてしまう」ということです。
今回はそのためのコツをご紹介したいと思います。
英語学習が続かずに挫折してしまう理由
学習を始めてからある程度の期間がたって、だんだんと学習から遠ざかってしまうのは、以下のような理由のことが多いのではないでしょうか?
- モチベーションが続かない
- 学習が面倒・おっくうに感じてしまう
- 1回の学習をがんばり過ぎている
- サボり癖がついてしまって再開できない
- そもそも時間が十分に取れない
やはり心理的な要因が多いように思います。
モチベーションをずっと保ち続けるのは難しい
英語やその他の外国語の学習というのは一定期間やってそれで終わりというものではなく、基本的には長期間にわたって続けていくことになります。
それはマラソンを走ることにたとえることができますが、高いモチベーションを頼みにして学習を続けていこうとするのは、いわば短距離走の走り方でマラソンを走り続けようとするようなものといえます。
誰でもふだんの生活でいくらかの気分の浮き沈みを経験します。それを考えると、英語学習に対するモチベーションだけをずっと高いままでキープし続けるのはとても難しいことが分かります。
それよりも英語学習を「やるのが当たり前」なくらい習慣化してしまえば、継続できない問題をクリアするのは簡単になります。
気負わず、ラクにこなせるタスクで継続しよう
そこで学習を続けていくのに大切になるのは、「学習をルーティン化して抵抗なくやれるようにする」ということです。
何かを習慣化することは、よく「歯磨きをするくらいに当たり前にできるようにする」ことにたとえられますが、日々の英語学習もそれくらいに自然にできるようにハードルをうんと下げてしまえば良いのです。
スキマ時間にできるタスクをいくつか用意しておく
困難なタスクを解決する方法として、細かいタスクに分割するやり方がよく使われますが、英語学習を続けるときにも日々の学習はなるべく小さなタスクにするのがコツです。
仕事が忙しくて十分な時間を毎日は確保できないなら、5分~10分程度でできるタスクをいくつか用意し、優先順位をつけた上で一つずつこなしていくのが良いと思います。
人により好みは異なるとは思いますが、個人的にはこのような小さなタスクはなるべくスマホだけで完結できる方がさらに続けやすくなると思います。
それぞれのタスクをやるたびに紙の本を何度もひっぱり出してくるのはやはりわずらわしく感じてしまいますよね?
またスマホのメモアプリでタスクを簡単に管理するのも、慣れればそれほど手間をとる感じはなくなるので、ぜひ行なっていただきたいです。
ラクにできるタスクなら数年の単位で、しかも抵抗なく続けられる
私自身がここのところ日々やっているタスクの一つに、スマホアプリを使った単語学習があります。
1回にやる時間としてはせいぜい10分~15分程度のものです。
個人的に英語の語彙力にあまり自信がなかったのでそこを強化したいと思い、2023年1月からこの学習をスタートしました。
これを続けていく期間としては、このアプリ上で学習がひと区切りする600日間は少なくとも続けていこうと最初に決めました。
スキマ時間に十分できるタスクだったので、実際に始めてからは1日も休むことなく続けることができて、2024年9月で目標にしていた600日間は達成できました。
しかしそこで終わりにはせず、引き続き現在までこの学習を続けています。
もう完全に「歯磨きをする」レベルの日課として定着してしまったので、毎日取りかかるときも抵抗はほとんどないですね。
むしろやり忘れて就寝しようとしているとハッと気がついて、そのまま布団の中で終わらせてからでないと寝れないくらいです。
ちなみにこのタスクについては、600日間を達成したときの「ごほうび」というのは特に決めてはいませんでした。
また学習する時間帯も決めず、就寝までの手が空いた時間にやる、というゆるい感じで続けました。
無理なく続けて自分の継続力に自信をつけよう
このように、短時間でラクに取り組めるタスクを「これだけは毎日必ずやる!」という日課として最低1個決めて続けてみましょう。
このような小さなタスクを年単位のスパンで休まず続けられれば、自分自身の継続力にきっと大きな自信がつくはずです。
逆に「よしやるぞ!」と気合いを入れてから取りかからないといけない大きなタスクだと、毎日続けることのハードルは当然高くなります。
数日サボってしまって、「再開しなきゃ」と思いながらも心理的な抵抗が生まれてしまい、とうとう続けることをあきらめてしまったという経験はあるのではないでしょうか?
立てた目標を達成できたら、さらに次のステップへ
最低限やる小さなタスクを目標とする期間続けるのに成功したら、そこからさらに「毎日必ずやる、2つめのタスク」を追加して続けてみましょう。
このようにして、毎日こなせる小さなタスクを増やしていければ、抵抗なく英語学習の時間を増やしていけます。
最初の目標を達成できたことで、継続するための「筋力」はすでについています。そして複数のタスクを続けていくなら、それぞれの優先順位をきちんと決めておくのも大事です。
すべてを毎日こなせるとは限りませんから、優先順位の高いものからこなせるだけやりましょう。毎日完璧でなくとも良しとすることも、長い期間続けていく上でのコツになります。
【まとめ】
- 小さなタスクを日課にする:無理のない範囲で、小さなタスクを習慣化することで、継続が簡単になる。
- スキマ時間を活用する:5~10分程度でできるタスクを用意し、学習のハードルを下げる。
- スマホで簡単に完結できる学習を取り入れる:紙の教材だけに頼らず、スマホをうまく活用すると続けやすくなる。
- 無理なく続けられるタスクを設定する:少しの努力で毎日続けられる学習を設定して実際に続けることで、自信につながっていく。
- 小さな目標達成後、次のステップへ進む:1つ目のタスクが定着したら、2つ目のタスクを追加し学習量を増やす。
英語の学習を長い期間続けていくことを「マラソンを走る」ことにたとえましたが、ずっと走っていくことで見える景色は確実に変わっていきます。引き続き楽しんで走っていきましょう!